塩事業6/13

  結晶缶(せんごう設備)

結晶缶(せんごう設備)

タービンから出た低圧蒸気は「真空式多重効用缶」へ送り、電気透析槽で生成した「かん水」を蒸発させて塩の結晶をつくります。
結晶缶は塩分の腐食に最も強い「チタン」、「ハステロイ」などの高級材質を使用してます。塩の結晶は母液(ぼえき)に懸濁した「スラリー」として取出し「遠心分離機」で脱水します。生産量は年産228千トン(H16実績)、1日当り650〜700トンペースで製造しています。
また、かん水を蒸発させた蒸発水分(凝縮水)は西海市の崎戸地区へ飲料水用などとして1日1,000〜1,500トン供給してます。

真空式多重効用缶とは. . .
タービンから排出した低圧蒸気を第1効用缶(上述製造工程図の一番右の結晶缶)へ入れると、熱交換器を経てその缶の蒸発が始まります。
蒸発した蒸気は次缶の第2効用缶へと導かれ、以下同様に第4効用缶まで順次蒸発操作が行われます。
これは第4効目の次にある「コンデンサ」で真空を作り出しているためで、「コンデンサ」に近接するほど真空度は高くなります。「水」は大気圧下では100℃で沸騰しますが、減圧してやると沸点が低下します。例えば、富士山の頂上では88℃、エベレストの頂上では70℃で水が沸騰する現象と同じです。「真空式多重効用蒸発缶」はこの原理を利用したものです。単一効用蒸発缶(一つの蒸発缶)で100の蒸気を必要とする場合、4重効用にすると約3分の1の蒸気で済み(理論的には4分の1)、省エネルギーに大きな効果があります。

結晶缶
全6缶(4重効用方式)、伝熱面積 5,400m2
第1効用缶:
  1号缶(逆循環タイプ)粒径 800〜1,000µm
  5号缶(オスロタイプ)粒径 1,000〜1,300µm
第2効用缶:
  2号缶(正循環タイプ) 粒径 400µm
  6号缶(逆循環タイプ) 粒径 350〜800µm
第3効用缶:
  3号缶(正循環タイプ) 粒径 400µm、母液濃縮缶
第4効用缶:
  4号缶(正循環タイプ) かん水濃縮缶